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枠取りされたキリスト像
サンカリストのカタコンペに残るフレスコ画ですが、キリストや聖人像などが、緑や赤の枠取りで囲われている状態が識別できるようです。枠取りされたキリスト像は、壁に眠る遺体を見守っているという形になっています。そんな中で、礼拝や…
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サルザーナの大聖堂の十字架板絵
サルザーナの大聖堂にある十字架板絵には、キリストの身体の両脇にある幅広の部分には聖書の物語の一部が描かれているそうです。それはビザンティンのエマイユ・クロワゾネや伝記イコンと共通な構造が見られるのだそうです。 十字に沿う…
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時代を超えても
世界的にも数多くの人びとの注目を集める絵画や彫刻などの美術作品が成立した時代の社会のあり方や人びとの精神的なあり様をときほぐしてみるなかで絵画や彫刻などの芸術作品は、時に歴史書のように当時の様子を現代を生きる私たちに語り…
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クリムト
時に神々は多神となったり、複数の神の信仰をよしとしない一神となったり、世の中に広まる信仰、宗教の違いによって各時代の作家たちに求められる作品のモチーフは変化を遂げていることが読み取れるでしょう。 19世紀の後半に活躍した…
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地下に残された壁画たち
地下に残された壁画たちは、現代においても当時の人々の信仰の姿を伝える作品として大切に保管されているようです。残された当時の壁画たちは地下の美術館などと呼ばれるほど、それぞれの作品のもつ神聖なる存在感をはなっているようです…
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ミケランジェロの天井画
ルネサンス期に登場する3大巨匠と呼ばれる芸術家の一人として知られているミケランジェロは、ヴァチカンにあるシスティーナ礼拝堂に描かれているフレス壁画「アダムの誕生」の作者としても知られております。 フレスコ壁画は、壁などに…
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昔の絵画制作
「フラスコ画」は壁画を作成する際の絵の具として知られていますが、天井や壁に描く作品以外に当時使用されていたのが「テンペラ画」であります。テンペラ画は、フラスコ画で使用する天然石を砕いた粉である顔料にニカワなどとも呼ばれる…
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19世紀の額縁と、中古の額縁
アーティストの中には、エヴァの肖像にあるように、すでに額縁に入れたキャンバスの中に絵を描く人がいたということも分かります。とは言えこの肖像画は、見たままを写して描く実写主義というよりも、アレゴリー(寓意)に近いものと考え…
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風景画の台頭
「風景画」が絵画作品のジャンルとして確立しはじめたのは、17世紀頃であるなどと言われているようです。 それまで絵画作品製作の依頼が画家たちにもたらされるのは、極一部の特権階級であるパトロンたちからであったために、権力や財…
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キリスト教美術とは
西洋の歴史において「中世」とは、キリスト教文化の時代であるとされているようです。1世紀頃のイタリア半島にキリスト教が伝承されると、ローマ帝国内にもキリスト教の信者が増加していったようです。 当初はキリスト教を弾圧していた…