投稿
-
額縁の移り変わり
芸術品とも言えるような額縁は、ひと頃の栄華は消え衰退の一途と言われて久しいですが、これは単に廃れたと一言では言い表せない奥深いものが潜んでいます。 美術品と呼ばれる絵画でさえ、いまや優れた作品は日常とは乖離した存在で美術…
-
中世から近世の美術様式
ヨーロッパの美術史のなかで中世とされる5世紀頃から絵画などの題材に用いられる主題の多くは、キリスト教関連の事柄であることがほとんどでありました。聖書のなかの物語があたかも目の前で繰り広げられているような神聖なる世界を見る…
-
ゴシック的な美術
「ゴシック」とはフォントの様式を言い表すときなどにも用いられるワードでありますが、ヨーロッパ史においての「ゴシック」とは、中世に建設された聖堂などの建築様式などをあらわしているようなのです。この期の美術や建築をあらわして…
-
ロマネスク期の美術
ヨーロッパの中世の時代のなかで「ロマネスク」と呼ばれる美術様式があることをご存じですか。「ロマネスク」とは、「古代ローマ」を連想させるような「古代ローマ風」というような意味合いが含まれているのだそうです。当時、ヨーロッパ…
-
残る額縁から情報をえる困難さ
数多ある絵画に関する資料から額縁の歴史的な背景の全体像を知り得るものは、非常に少ないと言われています。しかも減少に歯止めがかからないとされ、さらに現存する額縁が当初から絵画との組み合わせがされていたとは限らず、むしろそう…
-
祭壇画のパネル絵が絵画へ発展
絵画が一つの芸術品としての地位を築いてく過程で忘れてはいけないのだ祭壇画。もともとは神学的な意味合いで聖堂に衝立のように立てかけられていたものが、そこに一部として存在していたパネル状の絵が全体の絵から抜け出したように独立…
-
バロックの試み
17世紀頃のヨーロッパに登場する美術様式「バロック」。バロック美術の特徴は、風俗画が登場しはじめたことが大きいようです。宗教画が主だった美術の創作目的だった時代から、庶民の何気ない暮らしの一場面を描く作品が登場することは…
-
松方コレクション「幻の名画たち」
東京上野にある国立西洋美術館は、造船事業で財を築いた松方幸次郎が美術館の設立を考案し、海外から約1万点もの美術品を手入れるとともに1959年に開館を迎えたようです。上野公園には西洋美術館が存在していることが当たり前である…
-
「印象派」な人々の活躍
「印象派」とされる若い画家たちは、個展などを個別に開催するようになりアカデミーの存在をも揺るがすようになったようです。世界的にも知られる有名画家ルノ・アール、モネ、マネ、ドガなどは、その後、印象派として画期的な作品を描き…
-
芸術作品ともいえる額縁
tabernacle(タベルナクル)額縁をご存知でしょうか。この額縁には周辺の模様が彫刻で作られているのではなく、イタリアではpastiglia(パスティーリャ)と呼ばれるガラスビーズでレリーフされたまさに宝石細工をおも…