昔の絵画制作
「フラスコ画」は壁画を作成する際の絵の具として知られていますが、天井や壁に描く作品以外に当時使用されていたのが「テンペラ画」であります。テンペラ画は、フラスコ画で使用する天然石を砕いた粉である顔料にニカワなどとも呼ばれるゼラチン質を混ぜ合わせ、さらに卵や樹乳などを混ぜ合わせることで木の板などに絵を書くことが出来る絵の具を使用した作品であるようです。木の板に絵を描くこと自体が現代人である皆さんにとっては思いつかない発想であるかもしれませんが、現代普及している画材としての紙やキャンバス(布)などが画材として利用される以前の時代では、絵画は壁、天井、木の板などが利用されていたようです。また画材を手に入れることも高価であったため、一部の特権階級である貴族や王族たちなどからの依頼を受けることではじめて絵画作品が創作されるといったような作品が生み出されるための一通りの流れが現代とは異なっていたようです。